過去問対策って何?

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過去問とは「その中学校で、実際に行われた過去の入試問題」のことです。

「過去問ってどこで手に入るの?」
 学校で配布している場合・・・無料だが、解答はあるが解説がないことが多い。過去1年分しかもらえないことも多い。
 学校で販売している場合・・・有料だが本番の様子が分かるので、受ける学校については買っておきましょう。
 インターネットやホームページからダウンロードできる場合・・・最近は多くなってきました。
 本屋さんで売っている場合・・・過去問を集めたオレンジ色の本がある。2次や3次試験が載っていないことも多く、 またそもそも販売されていない学校もある。

「第1志望校だけ対策すればいいの?」
 第2志望校あたりまでは絶対にやりましょう。
 第3志望校以下は可能性や難易度によりケースバイケースです。

「第1志望校の過去問って何年分くらいやればいいの?」
 第1志望校は過去10年分(ただし1次+2次試験を解く場合は約6年=12回分くらい、3次なども解く場合は約4年=12回分くらい)はやりましょう。

「第2志望校の過去問って何年分くらいやればいいの?」
 可能性や難易度によりケースバイケースですが、第1志望校と偏差値の差が5以内であれば、最低過去6年(6回)分くらいはやっておきましょう。

「2次試験などしか受けない学校については何をやればいいの?」
 基本的には自分が受ける回の過去6年分くらいはやりたいものです。本などでは1次しか掲載されていないこともあるので、 手に入らない場合は通っている塾や受験校に問い合わせて手に入れるようにするとよいでしょう。

「電話帳とか銀本って何?」
 様々な学校の去年の入試問題を1冊にまとめた分厚い本です。数社から出ています。

「塾で電話帳をやるように言われたけど、必要?」
 確かにいろいろな学校の過去問を解くことによって問題慣れすることが出来ますが、ただ解きっぱなしでは意味がありませんし、 かなりの生徒が消化不良を起こしたりします。もちろん基礎が出来上がっていない時期に始めるのも無理です。

「志望校の過去問をただ解けばいいの?」
 ただ解くだけでは十分ではありません。当然、出来なかった、間違えた問題についての直しも必要です。 しかしそれでもまだ十分とはいえません。

「志望校対策、過去問対策って必要なの?」
 はい、絶対に必要です! なぜなら、やれば本番の入試で必ず点数があがるからです。1教科で10点の子もいれば 30点もあがる子もいます。

「でも範囲のない入試問題に、どんな対策ができるの?」
 公開模試は範囲がありませんが、入試問題は、ある範囲から出題されています。そう言うと「えっ!?」と驚かれる方もいるかと 思いますが本当です。「ココでる」を見ていただければ分かります。なぜなら受験母体は学校によっておのずと限られ、入試問題を 作問している先生も情報漏えいの問題などもありある程度決まっていますし、「学校からのメッセージとしての入試問題」を心がけて いますので、おのずとその学校の傾向が出てしまいます。つまり全ての範囲からまんべんなく出ている公開模試が「実力テスト」だと すると、入試問題は、ある程度範囲の決まっている中間・期末テストのような「定期テスト」なのです。「定期テスト」なら対策を 立てて実行することは大変効果的です。

「志望校対策、過去問対策は塾でやってくれるんじゃないの?」
 はい、「開成○○コース」といった日曜特訓などの形でやってくれている塾はあります。しかし、「塾で志望校の対策をしてくれ ない」とか「過去問を解かされているだけで女の子なのに男子の難関校をやったりしている」とか「基礎をしっかりやってからで、 まだ早いといわれたが・・・」などご不満も多いようです。特に中堅校以下を第1志望校にした場合「とにかく過去問を繰り返し解く こと」という、余り科学的合理的ではない対策がほとんどです。

「学校によって志望校対策、過去問対策は違うの?」
 はい、まったくと言ってよいほど違います。例えば、女子学院と青山ではココでる順位で第1,2位に「平面図形」の「角度」が 出題されています。これは毎年必ず出題され、絶対必須の超頻出単元です。しかし、慶応中等部ではなんとココでる順位の50位と 対策優先順位の極めて下位にあります。

「同じような傾向の学校も多いの?」
 さらに先ほどの女子学院と青山を詳しく見てみましょう。確かにココでる順位で第1,2位に「平面図形」の「角度」が出題されて います。しかし同じ「角度」単元の問題でもさらに精査すると、実は青山は「折り曲げタイプ」、女子学院は「多角形内角タイプ」と 項目が分かれてきます。これもやはり、対策がまったくと言ってよいほど別のものになるのです。ちなみに青山の「折り曲げタイプ」 の問題は、最大手のY塾の通常のテキストの中にはなんとこのタイプの問題が1問しか入っていませんでした。もし合格を信じて せっせとこのテキストを勉強していても、これでは、青山が求めている問題は解けません。もうお分かりでしょうが、同じような傾向に 見えても、精査すれば、全ての学校が違っているのです。ですから、その学校に合わせた対策が必要となってきます。

「うちの子の第1志望校は偏差値が低いけど、対策はやったほうがいいの?」
 はい、むしろ中堅校以下の方こそ過去問対策は大変有効です。なぜなら傾向がはっきりした学校が多く、中には毎年まったく 同じような問題を出してくれる学校も多くあります。どうしてその学校はそんなことをするのでしょうか? それは、その受験生が 自分の学校を第1志望校と考えてくれているかどうかを見極めるためです。第1志望校の生徒なら、自分の学校の対策をシッカリ やってくれるはず、過去問対策をしっかりやってくれれば、毎年同じような問題が出ているのだから解けるはず、というわけです。 世間ではこれを「サービス問題」と呼んでいますが、私はむしろ「ごほうび問題」といっています。

「志望校対策、過去問対策だけやっても合格できないの?」
 はい、仮に合格できても、その中学に入学してからついていけないと思います。過去問対策は「何の対策もせずに、その生徒が 本来持っている実力だけでとれた点数(私はこれを基礎点(F・P)と呼んでいます)」の上に、「過去問対策によって取ることが できた点数(これは追加点(A・P)と呼んでいます)」が加算できるというものです。実際の入試では、ほとんどの生徒が10点 ~20点の差で不合格になっています。ところが過去問対策をしたことによって、仮にF・Pが50点だとしてもA・Pを20点プラス できて合格最低点にたどり着けるわけです。

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